家族だからといっていつも仲良しとは限りません。家族と言えども長い間には親子間、夫婦間でギクシャクする時期があるものです。初めて授かった我が子、赤ちゃんの時には可愛いと思えた仕草、瞬間をたくさん写真に残したはずなのに、その気持ちがあっという間に去り、手の掛かる時期はイライラしながら過ごしてしまうこともあるでしょう。思春期にもなると会話がなくなり長期間、冷戦状態となることもあります。
「自分も通ってきた道」と後で振り返ると理解できなくもないのですが、一度気持ちがふさがってしまうと修復するまでに時間がかかります。昔の自分の写真を見てみると、その時の両親の思いが今になってわかり、愛情を注がれていたんだと気付きます。親となった立場で見ても、子供に助けられて自分が成長してきたことを実感できるのです。また夫婦間でも相手に対し、気持ちが冷めてくることがあります。
付き合いだした当初からの写真を見て、相手への気持ちを思い出したり、その当時と、今の自分の態度はどうなのかと反省することもあるでしょう。写真は忘れてしまった過去を一瞬のうちに思い出させてくれます。何度見てもその時によって感じ方が違います。たまには1人で、できたら親子で写真を見る。
そんな時間を取るだけで気持ちを巻き戻したり、幸せを実感できたり、感謝の気持ちを持つこともできるのです。言葉で「ありがとう」を言えなくても、態度となって変われるきっかけになるはずです。